ミトコンドリアと葉酸はセットで摂ろう!効果的な妊活方法まとめ
ミトコンドリアとは
ミトコンドリアは生命活動に欠かせない存在
ミトコンドリアは、あらゆる生物の細胞に含まれている細胞内構造物の1つです。細胞質の約40%を占めていると言われており、細胞活動に必要となるエネルギーの代謝やDNA伝達を行う役割を担っているので、生命活動の源と言っても過言ではありません。
ミトコンドリアの働きが悪くなると、冷え性になったり、疲労感が高まるなど体調が悪くなる可能性が非常に高いです。また、近年ではミトコンドリアの減少によって、がん発症のリスクが高まることも知られており、健康維持のためにも無視できない細胞です。そして、あらゆる生命活動の源となるミトコンドリアは、妊活においても重要な役割があります。
ミトコンドリアは卵子の若返りを促す?
不妊の大きな原因の1つは卵子の運動機能が低下してしまうことだと言われています。ミトコンドリアの働きは以下の通りです。
- 卵子の老化防止
- 代謝アップ
- 細胞活性化
ミトコンドリアの役割の中でよく言われているのが、「ミトコンドリアの活性化は卵子の若返りを促す効果がある」という言葉です。そのため、高齢妊活が増えている現在、多くの女性がミトコンドリアサプリなどを使用してミトコンドリアを活性化させようとしています。
妊活を行う女性は卵子の老化に大きな関心を示しているので、卵子の若返り効果を持つと言われているミトコンドリアに飛びつくのも無理はありません。しかし、この「ミトコンドリアが卵子を若返らせる」という言葉は大きな間違いなのです。ミトコンドリアは確かに卵子を若々しくフレッシュに保つために欠かせない細胞です。
しかし、ミトコンドリアを摂取することは「卵子の若返り」を促すのではなく、「卵子の老化を防ぐこと」に繋がるのです。一度老化が進んだ卵子は元に戻ることはできません。しかし、老化を遅らせることができるので、高齢妊活が増えた現代ではミトコンドリアを活性化させることは必須と言えるでしょう。
さらに、ミトコンドリアが活性化することによって卵巣の機能もアップします。そのため、子宮を妊娠しやすい環境に整えることができるので、妊活中の女性は積極的に活性化を促すべき細胞なのです。
葉酸も妊活と赤ちゃんに欠かせない栄養素!
葉酸はミトコンドリアの働きをサポートできる
葉酸も妊活を行う女性たちの大きな味方と言われています。葉酸サプリも多く販売されており、使用している方も多いのではないでしょうか。葉酸には以下の効果が期待できます。
- 卵子の老化を防止
- 代謝アップ
- 細胞分裂を促す
- 造血作用
- 子宮内膜を厚くする
造血や子宮内膜を厚くするなど、体を妊娠しやすい環境に整えるために葉酸は是非摂取したい栄養素です。また、ミトコンドリアと同様に卵子の老化を防ぐ効果も期待できます。だから「妊活には葉酸!」と多くの人が葉酸サプリを使用するのですね。また、ミトコンドリアはカリウムなどのエネルギーを吸収して活動しています。
そして、葉酸はエネルギーを吸収し活性化させる働きを支える力を持っています。つまり、ミトコンドリアの活性化を助ける栄養素として葉酸も欠かせない成分なのです。「ミトコンドリアと葉酸どちらが良いのだろう?」と選ぶ人が多いですが、どちらも妊活の大変重要な役割を担っているということがわかりますよね。
生まれてくる赤ちゃんにも大切な成分
葉酸は妊娠しやすい環境を整えるだけでなく、お腹の赤ちゃんの成長にも大きく関わってきます。もしも葉酸が不足してしまうと、赤ちゃんの背骨の形成に異常が発生し、歩行や排泄機能に障害が生まれる可能性があります。赤ちゃんの背骨は妊娠5週目から6週目に既に形成されます。つまり、妊娠がわかった時点で葉酸を摂取しても遅いと言えるでしょう。
さらに、目立った障害がない場合でも授乳期に発達の遅れが生じる恐れもあります。現段階では、葉酸の過剰摂取による病気や障害は認められていません。また、水溶性のビタミンなので過剰分は尿と一緒に排出されます。少し多いかな?と思うくらいに積極的に葉酸を摂取することをおすすめします。
葉酸以外でミトコンドリアの働きを助けるためには?
カリウムを摂取する
前述しましたが、ミトコンドリアはカリウムを吸収してエネルギーを得ています。バナナなどのフルーツや野菜に豊富に含まれているので、積極的に摂取することをおすすめします。
「ミトコンドリアに十分にエネルギーを与えるには、相当野菜やフルーツを食べないといけないのではないか?」と思われる人がいると思います。しかし、日々の食生活で少し意識をすれば十分な量を摂取できます。すぐに取り入れられる方法なので、是非実践してみてください。
運動
カリウムの摂取と合わせて適度な運動を行うことをおすすめします。特にジョギングやマラソンなどの有酸素運動は、ミトコンドリアとカリウムを結び付けやすくなります。ミトコンドリアとカリウムが結びつくことによって、はじめてエネルギーを吸収することができるので、運動はミトコンドリアが効率良くエネルギーを得るために必須と言えるでしょう。
ミトコンドリアとカリウムを結び付けさせるには、少々激しい運動が最適だと言われているので、個人差はありますが30分から1時間程度のジョギングなどがおすすめです。
プチ断食を取り入れる
ミトコンドリアを活性化させるために、空腹感を感じることが重要だと言われています。ミトコンドリアは生命活動に欠かせない細胞であると前述しましたが、食事を断つとミトコンドリアは生命活動に関わる問題が発生したと思い、働きを活性化させます。完全に断食する必要はなく、週末に酵素ジュースやクレンズジュースなどで栄養を摂り固形物を避けるなどで構いません。
また、ミトコンドリアに良い影響を与えるだけでなく、プチ断食は内臓を休ませることができ、機能の高める効果も期待できるので、1ヶ月に1回は行うことをおすすめします。本格的な断食は我流で行うと大変危険なので、医師や専門家に相談をすることが大切です。
新鮮な空気を体内に入れる
新鮮な酸素はミトコンドリアの働きを活性化させることができます。起床時や仕事の休憩時間、就寝前などに意識して深呼吸を行い、新鮮な空気をたくさん体内に取り込みましょう。深呼吸をすることで心を落ち着かせることもでき、リラックス効果によって妊活中の不安や苛立ちを軽減させることも期待できます。
葉酸とミトコンドリアを両方摂取することが理想的!
葉酸とミトコンドリアのどちらかを選ぶ女性が多いですが、卵子の老化防止と妊娠しやすい環境を整えるためには葉酸とミトコンドリアを両方摂取することが理想的です。どちらが大事かではなく、どちらも大事ということですね。一見、葉酸とミトコンドリアの体に与える効果は酷似しており、「同じようなものは2つも要らないんじゃない?」と思ってしまいがちです。
しかし、それはミトコンドリアに葉酸が密接に関係しているからであり、ミトコンドリアと葉酸は2つで1つといっても過言ではありません。つまり、1つが欠けたら上手く機能しないということです。最近ではミトコンドリアが含まれた妊活サプリメントも多く販売されており、活性化しているミトコンドリアを摂取してしまえばすぐに良くなると思う人もいます。
しかし、まずやるべきことは体内のミトコンドリアの働きを活性化させることです。つまり、葉酸の摂取も欠かせないのです。高齢妊活のみならず、妊活中の方は、是非ミトコンドリアと葉酸の両方を摂取することを検討してみてください。